令和5年度に小牧市が行った、中小企業デジタル化支援補助金で採択された市内事業者様の導入事例を紹介しています。
このページでは、クラウドで現場スタッフの負担軽減を実現している工事監理システムの紹介となります。
株式会社 新栄重機様
株式会社新栄重機様は一般土木工事に加え、産業廃棄物の中間処理や再生改良土の製造なども行っている建設事業者様です。
デジタル化補助金の申請動機
新栄重機様は民間発注の工事も、自治体発注の工事いずれも手掛けており、とくに自治体発注の工事で欠かせないのが、施工計画書の作成や施工管理情報を各種帳票等へ反映する作業です。
従来はこの各種帳票をExcelに一旦情報を記載し、実際の各種帳票へ転記していく方法をとっていました。
しかしながら、この方法では一つの各種帳票での工事名一つをとっても10箇所以上の転記項目があり、工事名の入力だけでもミスの発生確率が小さくありませんでした。
いきおい、このミスを防止するためにチェックや修正を行うわけですが、100件の工事に換算すると1,000時間ほどの時間を要していることが分かりました。
また、帰社が必須となってしまう撮影画像や諸情報の入力などが、作業者にとって小さくない負担となっていた面もありました。
新栄重機様の各種帳票の記録業務における問題をまとめると、以下のようになります。
工事の行程・帳票管理システムを導入
こういった人的作業のミスを軽減する目的で、工事の行程や帳票を管理するクラウド形式の施工管理システムを導入。
同じ工事名を10回程度あった入力機会を初期値入力の1回だけで済ませられるケースがほとんどとなり、転記ミスやチェック・修正の作業は大幅に低減させることができました。
原本の統一化により、均質な書類・報告書が仕上げられるようになっています。
負担の軽減、1200時間/年の業務時短を見込む
またクラウドのシステムであるため、文字情報の報告の他に現場で撮影した画像をスマホ端末からアップロード。そこからGPS情報も取得されて位置情報も自動的に各種帳票上に反映されることに。
時間によっては直帰も可能になったことで、残業やスタッフの負担軽減にもつながっているということです。
このシステムの導入により年間1,200時間程度の業務時間短縮を見込んでいます。
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