中小企業デジタル化支援補助金の採択事例紹介|株式会社 バイオス小牧様

中小企業デジタル化支援補助金の採択事例紹介|株式会社 バイオス小牧様 支援事例
中小企業デジタル化支援補助金の採択事例紹介|株式会社 バイオス小牧様

令和5年度に小牧市が行った、中小企業デジタル化支援補助金で採択された市内事業者様の導入事例を紹介しています。

このページでは、工場へ搬入する車両の待機時間を可視化し、受付業務の効率化や搬入回転率の向上を図るためにオンライン入場整理券を自動配布するシステムを導入した事例を紹介します。

株式会社 バイオス小牧様

株式会社バイオス小牧(以下、バイオス小牧)様は、食品廃棄物をメタン発酵させて発生したバイオガスを発電機で電気に変え、再生可能エネルギーとして供給するサービスを展開する廃棄物処理事業者様です。

株式会社バイオス小牧│処理プラントの概念図

株式会社バイオス小牧│処理プラントの概念図(Webサイトより転載)

小牧市下末区内において、2023年より年間発電量最大約9,200MWh規模の都市型バイオガス発電所を稼働させています。

株式会社バイオス小牧
株式会社バイオス小牧は、食品廃棄物をバイオガス発電によってクリーンな電気にリサイクル。エネルギーの地産地消・循環型社会の実現を目指します。

デジタル化補助金の申請動機

バイオス小牧様の発電原料となる食品廃棄物は、小牧市はじめ周辺自治体から主にトラックで搬入されてきます。

デジタル化補助金の申請動機│ヤード入りする搬入トラック

デジタル化補助金の申請動機│搬入トラックが入庫するところ

プラント稼働当初から、搬入車両の台数が同時に受入られる台数を越えることが見込まれていたため、車両待機場の設置は必然でした。

しかし、この待機場がプラントから約2.5kmとやや遠くにあるため、搬入側からは待機時間が不透明、受入側からは待機車両の状況が把握できないといった課題発生が予想されていました。

また、車両の出発地点によっては待機場を通り過ぎて戻るケースも考えられ、直接工場へ行きたいという要望があっても応えられないといった、ユーザにとって利便性に係る問題の発生も懸念されました。

バイオス小牧様の車両搬入受け入れにまつわる業務の課題をまとめると、大まかには以下のようになります。

  1. 待機場が遠方のため、搬入者から待機時間が不透明
  2. 同じく受け入れ側からは待機台数ほか状況が不透明
  3. 搬入ユーザによっては拠点間の距離から生じる利便性の低さ

搬入車両のオンライン入場整理券配布システムを導入

搬入車両の入場整理券配布システムを導入│稼働中のシステム画面

搬入車両のオンライン入場整理券配布システムを導入│受け入れ現場のシステム画面とQRスキャナ

これらの課題を解決する目的で、搬入車両の入場整理券をオンライン上で発行するシステムの導入を決定。あらかじめ登録しておいた搬入ユーザにこのシステムのアカウント情報を付与し、プラントへの搬入車両の整理・管理をオンライン上で行います。

システム上から、実際に持ち込む車両運転者の登録済みモバイル端末へ、搬入の待ち時間や順番など必要な情報をSMS(=ショートメッセージサービス)で送信。
プラントへの到着時間を把握することで、搬入ユーザ側が行動や経路を調整可能になり、双方にとって無駄のない運用が可能となっています。

飲食店の順番待ち受けシステムを想起すると、イメージが近いかもしれません。

諸情報の可視化で利便性の高い仕組みに

搬入時の確認や伝票発行などの案件管理は、ユーザが申し込み+受付完了してから発行されるQRコードをベースに行われています。

搬入の申込みから受付、搬入タイミングの通知など一貫してシステム上で行い可視化できるため、サービスを提供する側と搬入ユーザ側の双方に効率的かつ利便性の高い仕組みといえます。

このシステムは要件定義や実構築、検証を経て2024年になってから本格的に運用されています。


バイオス小牧様のデジタル化補助金の導入事例紹介は、以上になります。
令和5年度の小牧市中小企業デジタル化支援補助金の基本情報や、他の事業者様の導入事例は下記リンクからご参照ください。

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