独自の評価制度で職場に活気!|名古屋紙工株式会社

独自の評価制度で職場に活気!|名古屋紙工株式会社 製造業
独自の評価制度で職場に活気!|名古屋紙工株式会社

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小牧インターのほど近く。

背丈よりも高く積まれた段ボール、ごうごうと鳴る大きな機械、

加工された段ボールが次々と出来上がるようすに圧倒された。

今回お話を伺った「名古屋紙工株式会社」である。

人材と付加価値に独自に取り組むダンボール工場

段ボールが生まれたのは19世紀の英国、

シルクハットの内側素材として使用され始めたのがはじまりだ。

そこから米国にてガラス製品の包装材などで発展した。

日本においては1909年に製造が開始され、100年以上の歴史ある産業である。

今や業種・業界を問わずさまざまな製品の梱包材として使用されており、

流通業界において、そして家庭においてもなくてはならない存在となっている。

創業50年以上 自動車、機械、食品など幅広い業務実績

名古屋紙工株式会社は1968年創業。

小牧市村中に本社を構え、

自動車部品、機械、食品、寝具、包装業など幅広い業種への対応実績、

堅実な仕事で顧客から信頼を集める段ボール加工会社だ。

いわんや、「人材獲得」や「仕事の付加価値向上」など業界特有の悩みもある。

同社 中島社長は、それらに対し独自の取り組みを行っている。

人材と付加価値に独自に取り組むダンボール工場

人材と付加価値に独自に取り組むダンボール工場

ひとりひとりと向き合い戦力化を図る

現在、社員20名のうち4名はハンディキャップのある社員という。

中島社長はそんな社員に寄り添い、粘り強く問題を解消し、戦力化を図ってきた。

今ではひとりひとりがなくてはならない人材となっている。

年代も様々で、若い社員は18歳から職業訓練校を経て働いている方もいる。

作業スペースに目をやると数名の社員が見え、きびきびと自分の仕事に向き合っていた。

機械に向かう横顔は、心なしかみな活き活きとしているようにも見える。

職場風土の秘訣について、同社の営業担当 中島さんに聞いた。

いろんな人が居て当たり前の風土

弊社の社員はみなやさしく、おとなしい人が多いのが特徴です。

社員20名のうち、4名がハンデのある方ですが、

与えられた仕事を一生懸命にやるひたむきさがあります。

ハンデ雇用のきっかけは職業訓練校からの相談

雇用をはじめたきっかけは職業訓練校の校長先生からの

「段ボール加工を経験した生徒の面倒を見てくれないか」という相談。

もちろんハンデのある方が入社した当初は、なかなか職場に馴染めないなどありましたが、

ひとりひとり、強みや得意なことがあることがわかるにつれて職場にフィットしていきました。

時間をかけて見えてきた強み

膨大な種類の印刷版

膨大な種類の印刷版

ある社員はすさまじいほどの「記憶力」を持っています。

3日前の作業内容をそらで言えたり、

膨大な種類の印刷版(段ボール側面などに印刷する版型)の中から、

探しているものの場所をすんなり言い当てることができます。

これは時間をかけたがゆえに見つけることができた強みとも言えます。

いろんな人がいて成り立っている職場ですね。

 

社員のやる気を引き出した評価制度

独自の評価制度「黒帯名人」

社員のやる気を引き出した評価制度 | ひとりひとり大事な戦力に

独自の評価制度「黒帯名人」 | 3年前から導入

弊社は「黒帯名人」制度という作業評価制度を3年前から導入しています。

種類・枚数ともに製作する点数が多い業務ですので、

なんとか効率的にならないかと考えたものでしたが、結果的にとてもよい影響が出ました。

「級・段位」認定で生産性とモチベーション向上

内容は、複数ある加工ラインに制作予定表という形で課題を設定し、それを効率良く行うこと。

クリアできたらその達成度合いによって「級・段位」を認定します。

昇級・昇段した方には賞状の授与と、給与への反映を行っています。

この制度を導入してから、目に見えて作業効率もよくなり生産性も向上、

社員のモチベーションも自主性も上がりました。

認められれば自ら動けるように

印象的だったのは、社員のご家族の方から、

「これまで賞状などもらったことはなかったが、はじめてもらえて家に飾ってある」

という言葉です。

とてもわかりやすく言えば、みんなが認められる制度でもあったんだと思います。

認められれば、自ら動けるようになる。

職業訓練校の先生が見学に来られた際、てきぱきと働く卒業生の姿に驚いていたのも覚えています。

昇級・昇段で個人のスキルが向上

会社としては、一度昇級・昇段した社員は、多少大変な業務がきてもクリアできるようになり、

個人のスキルが目に見えて上昇するので、とても頼りがいのある社員になるメリットがありますね。

獲得機会が多い黒帯名人制度

「黒帯名人」制度はそれぞれの機械にメイン担当・サブ担当が設定されているので、

獲得できる機会が多くあります。

前人未踏の「名人位」もありますが、まだ達成者は出ていません。

これからが楽しみです。

人材育成が品質管理の本質

多くの機械がところせましと並ぶ工場内の様子

多くの機械がところせましと並ぶ工場内の様子

お客様の要望に応えるための人材育成

弊社の品質管理に対する考え方は「品質管理=人材育成」です。

人が変われば、職場が変わる。

職場が変われば、品質も変わる。

品質が変われば、お客様の反応も変わる。

お客様が弊社に要望いただく内容に対応しようとすれば、自ずと人材育成が必要になってきます。

常にお客様の要望に応えられるよう、ひとりひとりが努力していける環境づくりを行っています。

新しい知識を日々インプット

もちろんお客様のご要望によっては、特殊な形状や使用状況を求められることがありますので、

新しい知識を日々インプットしていくことも心がけています。

専門資格取得で新しい技術を職場に

例えば最近では、段ボール包装の民間資格である「包装管理士」を取得し、

新しい技術を職場に取り入れています。

これによりお客様に適切な梱包方法を自信を持ってご提案できるようになりました。

また、そうした新しい技術に対応できるような社員を育てるのも、

品質を保つ大切な要因だと捉え、知識の普及にも力を入れています。

紙粉除去への継続的な取り組み

また、段ボール加工業にとって永遠の課題ともいえるのは紙粉の除去です。

特に生鮮食品などを扱う食品関係のお客様はシビアに見られるので気を抜けません。

弊社では独自の紙粉除去装置を研究・開発し導入しており、

さらには社員それぞれが、機械の各部位をたわしでこすって紙粉を除去しています。

アナログですが、そうした取り組みの継続が品質につながっている、という意識を持っています。

5S活動の継続

「私たちの職場はムダが多い職場である」ということを自認した上で、5S活動も継続しています。

限られた作業スペースに大量の製品がひしめく職場には、

整理・整頓・清掃などなど、毎日の5S活動が欠かせません。

そうした地道な5Sへの取り組みも、社員の意識改革なくしてはできないことですので、

定期的に機械メンテナンスの日を設け、社員自ら手を動かしています

自分の使う機械を自分できれいにすることによって、愛着を持ってもらえたらとも考えています。

企業理念は「感謝」

お客様に感謝し、従業員に感謝し、地域に感謝する。

そうすることで弊社は創業から50年以上、事業を続けることができました。

SDGsの取り組み 付加価値に

近年ではSDGsなど地球規模の環境問題にも目を向け、

段ボール端材もチップに砕いて再利用したり、

FSC(Forest Stewardship Council® 森林管理協議会)の認証取得に挑戦するなど、

環境に関心のあるお客様への対応も図っております。

また、そうした取り組みが評価され、企業の付加価値も高まっているということを実感しています。

段ボール加工、製紙業に携わる企業として、

環境保全の観点からも社会的責任を果たしていきたいと考えております。

段ボールチップを再利用している

社屋横の段ボールチップ再利用の機械

 

お話を伺っていて印象的だったのは、

人材育成制度についても、環境への取り組みについても、

「特別なことをしているつもりはない」という姿勢だ。

現状をよりよくしようと知恵を働かせれば、

それはすなわち「当たり前のこと」になる。

企業にとって「当たり前」こそ本当に価値のあるものなのかもしれない。

(インタビュー&スクリプト 桜井寛之)


名古屋紙工株式会社のプロフィ-ル

 会社所在地

小牧市村中字松原820-1

 代表者

代表取締役 中島 市雄

 【主要取扱品】

段ボール製造、販売

 【資本金】

1,000 万円

 【従業員数】

20名


 

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